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2006/07/21

なかの・のすたるじー

今日(もう昨日か…)は以前から楽しみにしていたライヴの日。
毎年、夏になる頃必ず聴いているバンドの演奏。

音楽的な趣味が決定的に違っている私と家人の、ほとんど唯一と言ってもいい "二人の好みが一致した" バンドでもある "熱帯JAZZ楽団"。昨年も、そして一昨年も二人で聴きに行っていた。昨年は家人の胎内に、息子がいたので、三人か…。

今年は、乳飲み子(ある意味一番のファンでもあるのだけれども…)がいるコトもあって、ライヴには一人で出かけるコトに。何となく淋しい…。

今回のステージは、6月にリリースされた10枚目のアルバムに収録されている曲がメイン。
このアルバムは、近年リリースされたモノの中でも、出色と言ってよいほどの傑作であるので、ライヴで聴けるのをとても楽しみにしていた。

ステージは、ひたすら盛り上がりながら進む。
相変わらず、凄まじいリズムセクションと、強烈な個性を持つサックスセクションが、今回も一際目立っててGoodな演奏。

実にあっと言う間に二部構成のステージが終わり、アンコールに突入。
今回は、"NEWアルバムを買ったヒト限定のオーディション" から選ばれたアマチュア奏者が、実際にバンドと一緒にステージに上がって演奏する、という企画がある。

選ばれたのは31歳(男性)のbs、17歳(女性)のas、そして21歳(男性)のピアニカ、計3人。
彼らの演奏を聴いているうちに、どんどん昔の出来事がフラッシュバックするという不思議な感覚に襲われ、泣けてくる。

17歳の女子高生は、実に素晴らしいソロを取っていた。そういえば自分が17歳のとき、サックスを始めて1年余りが経った頃で、"いつかはプロとしてカッコいい演奏をしたい" という夢を抱きながら毎日一生懸命練習していんだたっけ…。
21歳。このとき自分は半ばプロとして演奏のシゴトを取り始めていた頃で、"プロの世界で成功したい" と、貧乏生活の中、必死にもがき苦しみながら演奏しつづけていたんだ。
そして31歳。既に専業ミュージシャンをやめ、"兼業ミュージシャン" として細々と活動を続けていたけれども、コドモが生まれるという人生のターニングポイントを経て、一切のステージから身を引いたのは、去年のコト。

彼ら3人の、それぞれの年齢が、妙に自分の人生のマイルストーンとシンクロしているような気がしたつかの間のひと時。

そしてライヴは終わり、会場を出る。

ココは中野。そういえば、サンプラザの側にある駐輪場は、毎夜毎夜練習に励んでいた場所だったのを思い出した。
いつも、この場所に来て、サンプラザに向かって思いっきり楽器を鳴らす。
道行く車、そしてすぐ側を走る中央線の音にかき消されないよう、懸命に自分の音を飛ばしていた。

久々に、その場所に着いてみて驚く。ソコには "この場所で、大きな音を出したり、楽器などを演奏する行為は近隣住民の方の迷惑となりますのでご遠慮ください。" という看板があちこちに立っていた。

そうか…、いつの間にか、ココは音を出せない場所になってしまっていたんだ…。

時の流れを感じながら家路につく。
自宅に近づいたあたりで、急に大粒の雨が落ちてきた。
何となく濡れたまま、ずっと歩きたくなった。

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コメント

実は、31歳の男性は、高校のジャズ研の、1つ下の後輩だったりします(笑)。面白いところで繋がるもんですな。

熱帯、面白いっすよね。ああいうのを、プロのエンターティナーってぇんだろうな、と、思います。

投稿: Go | 2006/07/22 18:25

えっ、後輩だったんだ?
ホント、楽器触ってる同士って、どこかで繋がるもんだ…。

熱帯の最新アルバム聴いた?
今回はいわゆる正統派のフルバン好きも、かなり楽しめると思うよ。

投稿: channel5 | 2006/07/25 10:48

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